【D&D】『病魔の坑道』再び:5(了…?)

* * *
「……ああ、なるほど(≡ω≡.)」

 1年前に見たままの落とし穴、そしてその先に広がる暗がり。

「あの先に熊がいるんだねー……よし」

 コナタは、落とし穴の上に渡された新しい板の橋を半分まで渡り、そこで聞いた。

 熊の唸り声を。

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【D&D】『病魔の坑道』再び:4

* * *
「こ、降参だ!命だけは助けてくれ!」

 坑道の入り口にいた、やはり騎士崩れと思われる野盗が武器を捨て、命乞いをする。

「さんざ呼子吹きゃがってコノヤロウ、いまさら命乞いかよ!」
「HP0じゃ仕方ないだろう!」
「逆切れかよ!!」

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【D&D】『病魔の坑道』再び:3

* * *
――ところで、どんなキャラを作ればいいのかね。
――打撃力。あと梯子とロープと戸板持ってきて。
――マジデ?

「うぉー、きたよ新わーるどー」

 眼鏡、レイピア、長い髪。そして(=ω=.) 。

「やーっぱグレイホークだぁよねえーストームリーチも悪くないけどねぇー」

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【D&D】『病魔の坑道』再び:2

* * *
「なつかしいなー」

 誰が呼んだか『病魔の坑道』。まあ3版PHBの付属シナリオのタイトルであるから、名付けたのはもちろん作者のミゲル・デュランである。

 その『病魔の坑道』の入り口に、3人の冒険者はしばし佇んだ。1年前の、駆け出しの頃のあの苦労に思いを馳せる。

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【D&D】『病魔の坑道』再び

* * *
「なつかしいな」

 ドゥヴィク峠。蛇巻山脈に数多く走る谷のひとつに、古くからある宿場町である。4年前、銀鉱山が開かれてからは、富の分け前を求めて集まる商人と坑夫とで賑わい、商われる銀と銀製品とで繁栄する一方の、じつに景気のいい街であった。

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【D&D】平日大作戦 2007/12/13

 ───アタシの名前はエル。心に傷を負った冒険者。モテカワスリムで恋愛体質の愛されローグ♪

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おことわり

今日の焼肉で指摘、というか、意見を受けたのでひとこと。

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【D&D】ある幽霊のつぶやき

 俺の名はアダマント・スミス。
 コイツは俺の墓。まあ中身の方はワニに食われてちょっぴりしか入ってないんだがな。
 隣が盟友たるハーフオークなローグNo.14、通称フォーティーンの墓、その向こうがNo.14と同じハーフオークでペイロアの神官だったガッターの墓。反対側はおととい顔を合わせたばかりの二人、ローグのカルマニアとソーサラーのラナの墓。

 なんでこんなに墓が並んでるのかっていうと全員1レベルだからだ。

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【D&D】壮麗なる都ウォーターディープ:4(了)

「……ウォッチ・スパイダー。……なぜ?」

 下水道の先に待ち構えていた大きな蜘蛛を倒したあと、その特徴的な赤い縞模様を見つめていたアヴェルがつぶやいた。

「なになに?知ってる子?」

「見張り蜘蛛……ウォッチ・スパイダーはアンダーダークの番犬」

 それだけ言えば十分判るだろう、とばかりに、アヴェルは口をつぐんだ。

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【D&D】壮麗なる都ウォーターディープ:3

 ウォーターディープの下水道はとても発達しているので、どの放水路にもかならず通路がついている。あたしたちは、件のネズミ騒ぎの原因を探るべく、下流排水溝から噴水下目掛けて歩き出した。

「臭いね」
「そりゃ臭かろうて……それにしても」

 ドワーフのデルヴァルがアヴェルとあたしをちらりと見て溜息をついた。

「わしらのパーティのおなご共はもうちっと慎みってものを大事にしても良いんじゃないかねえ」

 あら心外。

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【D&D】壮麗なる都ウォーターディープ:2

 つまり、ここ最近、ああした「下水からの蟲やらネズミやらの噴出」が頻発してるらしい。

「というわけで、その原因究明をお願いしたいのですよ……謝礼は500gpで」

 既にさっきの騒ぎの礼金、ということで10gpずつ貰ってはいるのだけれど。

「うふふふ、ヴォーグ隊長。もうすこし出せるんでしょ?」

 猫なで声で言ってみた。

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【D&D】壮麗なる都ウォーターディープ

 ウォーターディープの市場は、レルムいちだと思う。賑やかで、活気があり、品物は豊富、そしてなにより安くて新鮮。

 あたしはギルティル・ギルソニエル、ハーフエルフの交渉人だ。ウォーターディープで言う交渉人ってのはつまり、話し合いで埒が明かないときは鋼や魔法で揉め事を解決しちゃう紛争調停人を言う。


 いまのとこ、これを名乗ってるのはあたし一人だけど。

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【D&D】13(了):旅立

* * *
 イスティヴァン夏の離宮、円卓の間。

 公子あらため新侯爵と、その摂政、そして相談役たる騎士団長殿とから下賜されたイスティヴァン救国の恩賞は、巻物に書き取らねばならないほど大量の工芸品や美術品、交易品の数々でした。

「ひとつひとつが我々からの感謝の印と思っていただきたい。街区からの寄付、命救われた富豪からの品、娘を守られたさる貴族からの礼がわりなど、一つ一つ由来があるが限がないのでそちらの目録にまとめておいた」
「もちろん、あのザグトモイが邪霊寺院を再建立しようと溜め込んでいた財宝も混ざっています」
「ろくでもない品が多かったので、それらは現金か国庫の貴石宝石と差し替えさせてもらっております……ザグトモイを讃える彫像など、いくら純銀でもそのままお渡しするわけには」

「気にしないのに」
『ねー』

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【D&D】12:曙光

* * *
 霧が晴れ 雲が裂け 風が吹き 陽が射して。

「若!若!ご覧ください、一週間ぶりの太陽でございます!」

 スティリッチの首都、イスティヴァンを覆っていた悪夢のような菌糸とキノコたちは、ペイロアの陽の矢によって瞬く間に駆逐されました。菌糸とキノコ、黴とコケの残骸は、すべて白く萎び乾いて、細かな埃に変わって風に巻き上げられてゆきます。

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【D&D】11:修羅

* * *
 食後。遠くから、地鳴りと大きなものが崩れ落ちる音とが響いてきました。

「……ついに崩れたか、お城」
「となると、《転移(テレポート)》じゃむりだな。風景が変わりすぎてて、直接は跳べない」

「ならば有視界転移だ。《飛翔共有(マス・フライ)》準備良し。さあジョン、やってくれ……と、その前に」

 若が、背負いから一振りの剣を取り出しました。

「バッシュ、こいつを使ってくれ。倉庫に残ってたなかで一番丈夫そうなのを選んできた」

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【D&D】10:後継

* * *
「……戻ってきた」

 ジョンが、ポツリと洩らしました。

「ヤツに貸した《大地の心(ハート・オヴ・アース)》が、戻ってきやがった」

 私が預けた《呪文抵抗分析(アセイ・スペル・レジスタンス)》も、この胸のうちに戻っています。――鈍い痛みを伴って。

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【D&D】09:虚無

* * *
 王城の3階、大ヴロックとマリリスを倒した廊下。手前の階段へ《転移(テレポート)》し、そっとあの角まで忍び寄って……バッシュが、その先をこっそりと窺います。

「……げ」
「どうしたあんちゃん」
「……ごめん、目があった」

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【D&D】08:恩寵

* * *
 舞踏場よりやや広い、楕円形の部屋。天井は高く、丸く、スティリッチの風物と思しきさまざまな地方と山と森と湖とが描かれ。窓は大きく明るく、窓枠から燭台にかけての彫刻も大変に手の込んだ作品となっております。壁際にいくつか見える小さな机や家具も、ごく自然にあしらわれてはいますが、その装飾や取っ手はおそらく金や銀、あるいは稀少なダークウッドの古木で作られているのに違いありません。床。磨かれた大理石が幾何学的に敷き詰められ、一部分を見ても全体を見渡しても、それぞれが蔦を思わせるモザイクに仕上げてありました。

 一週間前はさぞすばらしい眺めであったであろう……と思います。

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【D&D】07:撤退

* * *
『あらあ、死んじゃってる』

 廊下の角から、声がしました。角の陰に飛び出して見えるのは、二つの大きな――胸、です。威嚇的かつ扇情的なホルターにかろうじて支えられた巨大な双つの乳房が、角の向こうにいる何者かにとって、体の一番前にある……といいたいのですか悪戯好きの神よ。
 角の向こうの人物は首をかしげたらしく、重そうな胸(なんかもっと下品な表現が似合う気がします。そ、双乳?)が、ゆさ、と揺れ、

「めーとるっっ!!!」
「……なんですか、それ」
「クロエが考えたおっぱいの単位!ぐるっと胸囲測って1ヤードを越えるのを“めーとる”と呼称するのっ!!!」

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【D&D】06:復讐

* * *
 3階。階段のある部屋から廊下は左へ伸び、先で右に分かれています。

「てんじょ高くて廊下も広い。コンボイが詰まらないのがありがたいよ、さすがお城」
「止まれっ」

 バッシュが進もうとするコンボイの腕に手を掛けました。不思議そうに見下ろすクロエとコンボイ。

「どしたの?あんちゃん」
「……その角、目を凝らしてよっく見るんだ」

 全員、黙って目を細め……

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【D&D】05:迎撃

* * *
『おや、お客かえ?』

 突然、念話が私たちの心にそう声をかけました。

「だ、誰だ?!」
『妾のことはよい。……ふうん、門番を除いてしまったかえ』

「きゃらの!ビッチ発見!敵性認定!!」
『呵呵。まあ所詮粘体、もう一体遣わすゆえ気にせずともよいぞ。このまま帰るなら見逃してやろう』

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【D&D】04:潜入

* * *
「さて、王城へどうやって向かうか……だが」

 ヨハンさんに、ちらりと視線を投げるジョン。

「そこまでの地図くらいはなんとかならんもんかね?」
「状況が状況ですからねえ」

 迷わないでたどり着けるかどうか、だけでも心配です。

「おお、それならば」

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【D&D】03:再会

* * *
 ねとつく石畳を踏みしめながら、見覚えのある霧の異界を、南へ。左右に立つ建物も、石と石の隙間、煉瓦と煉瓦の間から、ほの黒い粘体が染み出し、その水分を追って掌ほどの厚みのコケやカビが、さらに湿気の多い/風の当たらない建物と建物の間に繁殖しています。

 そして、雑草のように遠慮なく生え蔓延るさまざまのキノコ。

「原生森どころか洞窟の中みたいですよ」
「司祭、ドワーフが聞いたら気を悪くしますよ」

 サンダースに窘められてしまいました。……こんなに霧の濃い土地は、見たことがありません。重く、暗く、しかし温く。肌にまとわりつく、ひたすらに不快な――体にカビが生えそうです。

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【D&D】02:反撃

* * *
 翌々日。準備を整え、ジョンの《転移(テレポート)》でいざ出陣、です。

 ……到着してみれば。
 生暖かい風の吹くぬらりとした黒雲の下には、じっとりと濃い異様な霧。

「中はどうなってんだか」
「……近づくしかない」
「ごー」

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【D&D】01:襲撃

* * *
(蒔き月18日、神の日)

 エルシア谷はあの戦争からもうすぐ1年が経ち、その日もヴラース砦では月例の市が立っていました。大都市イスティヴァンからも、販路を拡大したいリンチ商会の行商人が、毎回一風変わった品を商いに来てくれています。

「賑わうなー」
「鶏の調子はどうですかジョン先生ー」
「さあ安いよ安いよ」

「……《ハロウ》とか投射したほうがいいでしょうか。《タンズ》永続化とか」
「《清浄の地(ハロウ)》ですか。うむ、ふたつみっつ問題があります。たとえば」
「――えー、そんなにかかるんですか」
「呪文強度によってはもう少し値の張る材料が必要ですよ司祭」
「むー」

 オジランディオン橋を越えてやってくる異国のキャラバンなどもあり、ヴラース砦は、谷で一番多様性がある品揃えの市、という妙な評判が立ちつつあります。

 市のために開放された砦の、中庭の隅では、子供たちがコンボイに登ったり降りたり歓声を上げたりしています。

「きゃらの!そこの毛をひっぱっちゃらめぇ!!!」
 応?$!%?#!

 ……子供たちもクロエも、楽しそうです。
 しかし、そんな新しい日常の只中へ。

 コンボイの眼前に。

 彼女は、『落ちて』きました。

 悲報と、新たな旅立ちへのきっかけを携えて。

* * *

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【D&D】05:先々代の使えない墓所(了)

* * *
 深い竪穴はジョンの《転移(テレポート)》で底までジャンプ、降りた先は直線的に3つの部屋が繋がった玄室、でした。

 扉をひとつ開ければ、一回り広い部屋には、その奥に続く扉がひとつと、天井に拳ほどの穴が4つ。

「なにもないし」

 奥の扉を開いた先に……

「普通だ」
「普通に小部屋だ」
「そして普通に黒檀の箱が」

「いや、これは怪しすぎるから」

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【D&D】04:先々代の使えない墓所(中編)

* * *
「その奥の部屋に入ったとたん、先頭にいた仲間が倒れた。助けに入ったやつも倒れた。俺は恐ろしくなって逃げ出したんだ……」

 傷心の冒険者が語る生々しい全滅行に、なんと言葉をかけたものでしょう。

「……随分参考になった。ありがとう」

 バッシュが、酒に逃避する彼の背を叩き、こちらの席へと戻ってきました。ここは『ステュクスの漕ぎ手』亭。屋根にガレー船を載せている、という、実に酔狂な店です。

「まあ大体聞こえたと思うが」

 《知覚結合(リンクト・パーセプション)》万歳、ですね。クロエが海老のフリッターを独り占めしながら、自慢げに親指を立てて返します。

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【D&D】03:先々代の使えない墓所(前編)

* * *
「いやはや、ほんとうにありがとうございました。こちらはお約束の7,000gpです」


 ずしずしずし、と積み上げられる金貨袋の山。全部で7袋。

「ひとつ2ポンド、白金貨で700枚。どうぞご確認ください」
「……たしかに」


「心持ち金貨の袋より小さいですね」
「その分、重いよ?」

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【D&D】02:スティリッチ侯国にて(リンチ商会の魔法倉庫:後編)

* * *
「では、よろしいですか?きっかり24時間後に扉を開きます。それまでは」

 ……ヨハンさんの目の隈の理由が、分かった気がします。

「絶対に、この扉を開くことはありません。たとえ、あなた方の助けを求める声があっても、です」

 実際に、あったのでしょう。そういうことが。扉の中も地獄、外で見捨てる側も、また地獄の苦しみを覚えたに違いありません。あとで《贖罪(アトーンメント)》の呪文が必要かどうか尋ねてみましょう。

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【D&D】01:スティリッチ侯国にて

* * *
「病気とか失明とかおっかないんだよ!備えはぜったい必要だよ!!」
「うーむ、しかしコストも馬鹿にはならんしなあ」

「この際だから《真の復活(トゥルー・リザレクション)》呪文用に予算をとっとくか」
「それはそれでちょっと足りないし」
「……具体的には、どのくらい?」
『きんか2万5千!さんだーすのけいさんだと1万くらいたりない!』

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』補足

* * *
――以上が、ブリンドル市公文書館に収蔵されている『ティアマト戦史』の、「アローナ司祭アルウェン・エリアロロの日記」として知られる箇所の抜粋である。『ティアマト戦史』は“赤い手の群/軍”を興したティアマト司祭アザール・クルの単一目的による一連の戦役を時系列順に記したものであり、当初エルシア谷の都市軍がその奇襲に抗し得なかったことから、2ヶ月にわたる戦役の、特に前半については詳細が明らかでない(進軍状況/戦闘の事実/損害状況)。

 『赤い手の戦役』とも呼ばれる『ゴブリノイドの大群によるエルシア谷の侵略』(昔話として伝えられるところに従うならば『赤い手は滅びのしるし』――以下そう記す)は、共通暦592年の出来事である。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』67(了) 54日目~ エルシアの谷で

* * *
「いと清き魂の御使いノヴェリーよ、司祭アリリア=フェルにお伝えください。
 『我ら“アローナ急行(フリート・ランナーズ・オヴ・アローナ)”、首尾よくティアマトの影を滅ぼしました。
  地獄の門は無事閉ざされたので、蘇りたる善なる青銅竜とともに、これよりブリンドルに帰還いたします』と」

『麗しきアローナの御手にかけて、司祭アルウェンよ。確かに伝えましょう』

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』66・54日目 邪竜の神殿(9)

* * *
 内陣は、様変わりしていました。照明はなく、硫黄の匂いは消え、あたりは高地特有の冷たい風が轟々と渦巻いています。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』65・54日目 邪竜の神殿(8)

* * *
『《対生命体防御殻(アンティライフ・シェル)》のようだ』
 アヴォラルが呪言を聞いただけで、そう看破りました。
「うむ、生命体を寄せ付けぬ完全防御壁だな。おそらくアザール・クルだろう」
 サンダースがアビシャイを始末する傍ら、そう補足します。
「きゃらの!コンボイで殴れないじゃん!ズルっこだ!!」
「その呪文はかなり面倒だ!安全地帯に引き篭もって、その隙に強化呪文で戦闘力アップする気だぜ!!」
「アヴォラル、お願いします!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』64・54日目 邪竜の神殿(7)

* * *
 宝箱の中身も手早く回収しつつ、先ほどの戦司祭轢殺現場……一つ目の祭壇の間へ。焦げた肉と、鋼と拳でぶちまけられた血とそれ以外の内容物との混じった酷いにおい。もちろんその発生源であるところの死体(原形止めていないもの多し)が大変に凄惨な有様です。

「きゃらの!だれがこんなひどいことを!」
「おまえだおまえ」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』63・54日目 邪竜の神殿(6)

* * *
「入っていらして」
「わたくし達を楽しませて」

 ふふふっ、くすくすという二つの笑い声。ドアを開ければ、そこは、

「なんだ、この部屋……」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』62・54日目 邪竜の神殿(5)

* * *
「どうだ、バッシュ」

 声をかけられたバッシュは、いま、四本腕を地に付いて、耳を澄ませ、鼻をひくつかせています。《鋭敏嗅覚》を得たんだ、と彼は言っていました。犬にも狼にも劣らぬ鼻になった、と。どうも《知覚結合(リンクト・パーセプション)》で開けた知覚が、彼の鼻の未知の部分を開発してしまったのではないかと思います。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』61・54日目 邪竜の神殿(4)

* * *
「……祈っていたのですか、アルウェン」
「はい、アリリア様。どうかエルシアに真の平和が訪れますように。私たちが困難を乗り越えられますように。これ以上、無益な血が流れませんように、と」

「……この蝋燭は?」
「……はい、アリリア様。この『祈祷の蝋燭(キャンドル・オヴ・インヴォケーション)』は、あと4時間ほどで燃え尽きます。それまでに私たちが戻らなかったときは……」
「……」
「……どうか、皆様を連れてお逃げください。できるだけ遠くに」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』60・53日目 邪竜の神殿(3)

* * *
「はいはい《位置交換(トランスポジション)》」
『にんじゃのまえとかありえなーい!だんここうぎ!!』

 スーと倒れたバッシュが入れ替わり、アローナの与えたもうた《大治癒(ヒール)》がバッシュの傷の全てを癒しました。

「大丈夫ですか?」
「な、なんとか」

 バッシュが頭を振りながら立ち上がり、戦鶴嘴(ウォーピック)を抜きます。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』59・53日目 邪竜の神殿(2)

* * *
 廊下の先、次の部屋からは、何かが煮える音がしてきました。

「うう、なんだろな。溶岩?蒸気?」
「とりあえず《火炎抵抗共有マス・レジスト・エナジー・ファイアー》」
「うむ」
「おっけー、吶喊!!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』58・53日目 ブリンドル~邪竜の神殿(1)

* * *
「……あなたの拳は樫の木よりも硬く、あなたの牙は山査子より鋭い」

 大猿、大あくび。ちょっときょろきょろして、クロエがいないのを見るや、ごろりと横になって、お尻を黒い指でぼりぼりと掻き掻き。唇をラッパのように突き出して『きもちいい』を表明しています。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』57・52日目夕方 デノヴァー~ブリンドル

* * *
「呪文時間延長の杖を2本、『飛行薬』と『透明薬』が適量、《加速ヘイスト》と《転移テレポート》、《透 明 化インヴィジビリティ》の巻物をいくつか、宝石をダイアモンドと交換して1000gp相当ずつ小分けに数袋。頼まれたのはこのくらいでしたっけ?」

「小物はこの程度かと」

 1000gpのダイアモンドは《生命還元リヴィヴィファイ》の構成要素です。以前入手したダイアモンドはかなり大振りで、それだけで5000gpはするという鑑定結果だったので、《生命還元リヴィヴィファイ》用のダイヤは別途にいくつか用意しよう、という話になったのでした。

 ところで。

「呪文時間延長の杖はもう私もクロエも1つずつ持ってますけど、それでもまだ必要なものですか?」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』56・52日午前中 邪竜の神殿前

* * *

「さ、これでいいですよ。《樹皮の肌バークスキン》を『呪文持続時間延長の杖メタマジック・ロッド・オヴ・エクステンド』で効果時間3時間半にしてサンダースに。『力の真珠パール・オヴ・パワー』でもう一度《樹皮の肌バークスキン》を用意して、同じ手順でバッシュにも。『呪文持続時間延長の杖メタマジック・ロッド・オヴ・エクステンド』3回目の効果は《信 念 共 有マス・コンヴィクション》に重ねて、全員の抵抗力を強化しました」

 杖を『アローナの矢筒クウィヴァー・オヴ・アローナ』に、真珠はベルトポーチにしまいながら、私はいま投射した3つの呪文について簡単に説明しました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』55・52日目朝 邪竜の神殿まで

* * *
(収穫月11日、神の日。日記52日目)

「《幻 の 牡 鹿ファントム・スタッグ》とー、《動物との感覚共有シェア・ハスク》とー、《数 多 の 目チェイン・オヴ・アイズ》とー、あー《動物との会話スピーク・ウィズ・アニマル》はいらないかなあ」

 《水 の 創 造クリエイト・ウォーター》で空中の朝露から水を紡ぎ、朝食の用意をしていると、クロエがコンボイと差し向かいでなにかやっています。そっとのぞき込むと、地面になにやら書いて、両の手を使って何かの勘定をしているようです。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』54・51日目夜 竜煙山脈

* * *
 日が暮れる頃、野営地を定めると、バッシュが《レイ・オヴ・ザ・ランド》で道行を占いました。

「ざっと50マイルは先だな」
「半日……明日の夕暮れに到着か」
「なあ、途中でたくさん遭遇するだろうから、敵さんの場所だけ確認したらいっぺん帰らねえ?」
「ジョン=ディーの《転移テレポート 》では全員は運べまい。往復するのか?」
「じゃあ、半分は《風 乗 りウィンド・ウォーク 》で飛んで帰りましょう。雲に変身するので攻撃も受けませんし、ここからだと……2時間でブリンドルに戻れます」
「きゃらの!《背に風受けてウィンド・アット・バック》で速度2倍!」
「1時間か。よし、それで行くか」
「明日の夜はブリンドルでゆっくりできるワケだ……ありがたいなあ」

* * *

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』53・49日~51日目午後 ブリンドル~竜煙山脈

* * *
「容易ならぬ事態だ」

 その晩のささやかな戦勝の宴で、私たちは恐ろしい事実を突きつけられました。

「斥候の報告。捕虜の自白。神託。そして敵将の死体が語ることには」

 ああ、《スピーク・ウィズ・デッド》。トレドラさんも手段を選びませんね。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』52・49日 神殿前・決戦

* * *
「御注進、御注進ーー!!!」

 伝令の一人である、黄金獅子騎士が西の大路を馬で駆け上がってきました。

「た、大変です!敵の総大将ハーンが!赤い手の軍勢の先頭に立って進軍して来ました!!茨の壁は焼き破られそうです!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』51・49日 神殿前

* * *
「よく戻った、アローナ急行。さあ、そこで武器を 捨 て る のだ!!!」

 神殿広場前に戻った私たちを出迎えたのは、仰天の光景でした。

「聞こえておらぬのか!早く武器を捨てよ!!それとも、ミハの言うとおり、貴様らは裏切り者なのか?!?!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』50・49日 大通り

* * *
「全員、バリケードの後ろに下がって!」
「連中の始末は俺たちがする!みんなは弓で援護を頼む!」

 西門から上る、西の大路。馬車がすれ違えるほど広いこの道は、今日、死守せねばならない防衛線となりました。バリケードの影には、ここの防衛に踏みとどまった弓兵が10人と、黄金の獅子騎士が1人。
「君は彼らの指揮を頼む」
「わ、わかりました!ディー先生!ところであの、道端に横たえてきたあそこの鶏はなんなのでしょうか?」
「あれは万一の保険さ」
「ほ、保険?」

 《トランスポジション》の布石だなんて言って、騎士の彼にわかるはずもないですが、まるで魔法使いなジョンの言い振りに、横で聞いていた私はくすりと笑ってしまいました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』49・49日 噴水広場

* * *
 アビスライアクスは、竜である。全身の鱗は炎のように赤く、身体は山のように大きい――山のように、というのは本人の自惚れもあるが、実際、人間の家よりも大きいその身体は、この300年、一度として傷つけられたことはなかった。

 竜の人生は、退屈との闘いである。竜を傷つけられるものはいない。したがって、竜は危険を冒すスリルを感じない。竜は強大である。したがって、強くなろうと言う向上心を要しない。ただ生き延びさえすればよい。そして、竜に手に入れられないものはない。だから、物欲は決して竜を満足させない。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』48・49日目 ブリンドル南門

* * *
(収穫月8日、始の日。日記49日目)

「朝日って、美しいものですね」

「無事翌日を迎えられるとはな、実に運がよかった」
「生きてるって素晴しーっ!!」

 ブリンドルの中心、ジャルマース卿の居城であるブリンドル砦の小塔から、私たちは朝焼けと戦場とを見下ろしていました。空の色は赤く、垂れ込める雲は暗く、まるで地上の炎と煙とで穢されたかのようですが、その彼方、東の空から昇る陽の輝きは、まだ諦めてはいけないと告げているかのようでした。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』47・48日深夜続き

* * *

 東門の外、200フィートほど離れた場所に積み上げられた土嚢は、突撃を防ぐために設けたものでしたが、その周囲に、3体一組のホブゴブリンたちの姿がいくつも見え隠れしていました。

「小隊が目に付くな」
「こっちのやつらは正攻法ですかねえ」

 城門と城壁の上からは、土嚢から身を乗り出したホブゴブリンたちに向け、霰のように矢弾が打ち込まれています。民兵も兵士たちも、決してホブゴブリン程度に後れを取るような腕ではありません。ですが、時折巨人が投げ込む大岩が城壁に着弾するたび、打ち返される矢はどうしてもごくわずかになってしまうのでした。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』46・48日目深夜 ブリンドル(8)

* * *
(収穫月7日、解の日。日記48日目)

 戦争は、敵の夜襲で始まりました。

* * *
「敵は巨人!攻撃は岩投げ!」
「距離を聞いてくれ!」
「目算で500!数は4!うち2体がスパイクト・チェインで武装とのことです!」

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【D&D】『赤き手は滅びのしるし』45・43日目 ブリンドル(7)

* * *
(収穫月2日、陽の日。日記43日目)

 翌日。南門城壁そばの、一番戦場に近くなるであろう街区で、バリケード造りや無人の建物の封鎖などを手伝い。
 さて次へ、と通りを横切ったところで、通りの向こう側から声をかけてきたものがありました。

「ごくろうさまあ!!」

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【D&D】『赤き手は滅びのしるし』44・42日目 ブリンドル(6)

* * *
(収穫月1日、始の日。日記42日目/昼)

「というわけで、テロリストを3人始末しました」

 3つの死体とその所持品と、特に黒装束の下から現れたその異様な風体――黒竜の相がある人型生物――とをジャルマース卿に示し、私たちは事の次第を手短に説明しました。

「ふうむ、棺桶屋と言ったな?あの広場の先にある?」

「ええまあ。……なにか?」

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【D&D】『赤き手は滅びのしるし』43・42日目 ブリンドル(5)

* * *
(収穫月1日、始の日。日記42日目)

「見えた!」

 翌日の《スクライング》は、男の姿を水鏡に確実に捉えました。黒装束は締め切った廃屋の中で、身を丸くして夜が来るのを待ち構えています。

「ここ、どこだろう。カメラさん、引いて引いて」
「周りは箱だらけだな。箱……いや、もっと大きい」
「箱と言うより……」

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【D&D】『赤き手は滅びのしるし』42・35日目午後~41日目 ブリンドル(4)

* * *
(良し月22日、始の日。日記35日目午後 ~良し月27日、地の日。日記40日目まで)

 その日の午後、赤い手の軍勢はナイモン峠を過ぎたとの知らせが届きました。彼らの到着までもうしばらくの時間があるはずです。そんなわけで、それから数日、朝は会議、昼は防衛の準備、夜は只酒、という日が続きました。

「ジャルマースさまからも、よくもてなすように言われてまさぁ」

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【D&D】『赤き手は滅びのしるし』41・34~35日目 ブリンドル(3)

* * *
(良し月21日、解の日。日記34日目)

 翌日。今日の会議はクレリックの戦時配置について、でした。曲折を経て、クレリックたちはペイロア寺院に集中配置、と相成り、午後は市街で防衛戦のためのバリケード設置場所を実地に選んで歩きました。

「橋1つ塞いできた!《プラント・グロウス》で!」
「おー、ありがとうクロエー。やっぱドルイド便利だな!」
 “応!”

 ハイタッチするジョンとクロエを見るでもなく、心ここにあらずといった風情のバッシュ。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』40・33日目 三度ブリンドル

* * *
(良し月20日、地の日。日記33日目)

「一気に野戦派の主張をひっくり返せたな!」
「『……カール殿の意見にも一理ある。ここは……巨人の援軍を得るまで守りの一手だな』だと!あれだけ野戦にこだわってたくせにな!!殿様、始終トレドラさんから目ぇ離さなかったぜ!」
「カールのおばちゃんがんばった!クロエも鼻が高い!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』39・31~32日目 魔女の森~ヴラース砦~曲がり牙のウォークルノー

* * *
(良し月18日、神の日。日記31日目)

 《イージートレイル》《ウインド・アット・バック》《ウォーターウォーク》。全て組み合わせることで、我々は野外を時速10マイルで、直線的に、歩いて移動することが可能です。1ヶ月前に見た巨人の領土のしるし。そこまで、あと5マイルほど残したところで、私たちは野営地を組みました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』38・30日目 ブリンドル砦の御前会議

* * *
(良し月17日、月の日。日記30日目)

「ゴブリン恐るるに足らず!門を開け、東の平原で敵を討つ!」

 御前会議で、ブリンドル侯ジャルマース卿が声を上げました。カール女史が冷ややかな目でいきり立つ卿を見ています。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』37・28~29日目 赤岩の町~ナイモン峠~ブリンドル

* * *
(良し月15日、始の日。日記28日目)

「じゃ2日経ったし」
「行くか」
「……おう」
「きゃらの!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』36・27日目 魔女が瀬の村~赤岩の町

* * *
(良し月14日、地の日。日記27日目)

 明けて翌朝。皆で食事を振舞われながら、互いに切り出す機会を見計らって、つい黙々と朝食は進みます。

「あのさあ」

 ジョン=ディーが耐えかねたように口火を切りました。

「……聞こえた?」
「……うむ、聞こえた」
「……聞こえたな」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』35・26日目 ナイモン峠~魔女が瀬の村

* * *
(良し月13日、地の日。日記26日目)

 ブリンドルからタラーを超えて、ナイモン峠までは、およそ50マイル。おおよそ半日の道のりです。峠の上で、私たちはクロエの帰りを待っていました。

 視線の先には、峠と同じ名を持つナイモンの町。建物さえ砂粒ほどで、どうなっているのかはさっぱりですが、人気がないことだけはなんとなく判ります。そして、ナイモンの向こうに上がる土煙は、あかつき街道だけでなく、その左右の森からも上がっています。森のあちこちで、おそらくは彼らの付け火でしょう、悪魔の舌の様に赤い炎と朦々たる煙。その中心にいるのは、赤い手の群。うぞうぞと蠢く、蟻の絨毯のような赤黒いしみ。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』34・25日目 ブリンドル(2)

* * *
(良し月12日、水の日。日記25日目)

「さて」

 ジョンが腕まくり。……あれ、なにかはじめるんですか?

「使い魔と再契約する。一日がかりだから今日は好きにやっててちょ」

 そう言い残すと、肩のカラスにクルミを二つ三つ食べさせながら、テーブルを離れるジョン。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』33・24日目 再びブリンドル

* * *
(良し月11日、神の日。日記24日目)

 ブリンドル領主ジャルマースの居城、ブリンドル砦。衛兵さんに案内され、通されたのは先週とおなじ会議室。中からは先客の声が聞こえてきます。

「……故に契約は必ずやアローナ急行の方々が」

 おや、獅子騎士殿の声。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』32・23日目 ~ハンマーフィスト館

* * *
(良し月10日、月の日。日記23日目)

 今日も野を進むことしばし。といっても、もうドースの手前くらいまで来たころだったでしょうか。曇り空の向こうで、日は中天にあり、午後もそこそこ暑くなりそうな風向きのなかに、異臭がひとつ。

「……匂う」
「? 敵か」
「血と……臭い、ゴブリンの匂いだ」
「!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』31・22日夜 あかつき街道~

* * *
 兵隊さんたちとはそこから少し下ったあかつき街道まで共に歩き、そして、そこで分かれました。

「……ほんとうに街道を歩かないんですね、あなた方は」

 感心したように洩らす隊長さんへ、クロエが自慢気にコンボイの足元を指差します。やさしく首を垂れ身をよじり、私たちの足を止めないよう左右に開かれた潅木と草々の細道。《イージー・トレイル》の効果です。 

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』30・22日夕 テレルトン脱出

# # #
 むかしむかし。

 エルシアの谷に、悪い竜の軍隊が攻め込んできたことがあった。

 このテレルトンも、悪い竜の軍隊、『赤い手の群』に襲われて、みんな燃えてしまったのだよ。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』29・22日夕 テレルトン(2)

* * *
 急作りの砦柵の、その内側へ。テレルトンにはブリンドルほどの城壁はありませんが、年代物の低い城郭で小さな旧市街をどうにか守ることができたのは、どうやらその小ささゆえ、ということだったようです。

 穴をでて、周囲を見渡し、瓦礫の間を縫って怒声の聞こえる市門のほうへ。門の内側には、これでもかと土嚢や壊れた馬車が積み重ねられており、門の横、城郭の上には、いまやあらゆるものが乗せられ、また燃やされていました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』28・22日夕 テレルトン

* * *
 荒野から戻ったその日。テレルトンは燃えていました。

 郊外の民家農家、農地や牧草地は蹂躙され、平地はゴブリンたちが埋め尽くす恐ろしいありさまです。あちこちに巨人たちの姿も見え、てんでに岩を城塞へ投げ入れては下卑た笑い声を響かせています。
 テレルトンからの本格的な反攻がないことから、赤い手の軍団は散発的な攻撃を繰り返しながら、熾火の燃えるようにゆっくりと容赦なく進軍をしたのでしょう。あたりに死と破壊をまき散らしながら。
 ゴブリンの軍団は巨人にエティンに魔狼に竜を加え、正直どれほどの数がいるのかも分かりません。

「……4~5000はいるな」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』27・22日 荒れ野からテレルトンへ

* * *
(日記22日目、良し月9日・早朝)

「地中から蟲!蟲です、みんな起きて!」
「……うぉっ。寝たままのジョン=ディーがアンケグの顎にっ」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』26・21日昼 死霊王の獅子窟(5)

# # #
* * *
――……死ねっ!!死ねっ死ねっ死ねっ!!
――なぜだ……!なぜ無い……!!ワシの……!!ワシの宝……!!いや、存在全てを裏付ける『命』……!!

――ワシの『経箱』…………!!!!!

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』25・21日昼 死霊王の獅子窟(4)

* * *
 一度はやり過ごした、霧の奥へ。

「《オブスキュアリング・ミスト》……じゃあないな。《フォッグ・クラウド》か」
「霧の奥で、罠張って待ってるよな」
「ですよね」

「……あった。突き当たりに、扉だ。開けていいか」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』24・21日昼 死霊王の獅子窟(3)

* * *
 さらに奥へ。

「狭い。《エンタングル》使いたい。外出たい」

 狭い通路で窮屈げなコンボイの背で、クロエがぶつぶつ言いっぱなしです。周囲には絶えず半透明な獅子の影。

「実害はないとは言え、たまらんなこの幽霊の数は」

 たしかに。現世との意思疎通も図れないほどに朧な霊ですから、監視の役すら果たせないのでしょうが、それにしてもこの数はちょっと不自然です。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』23・21日昼 死霊王の獅子窟(2)

* * *
 近づいてみれば獅子窟は、見上げると首が痛くなるほどの大きさ高さがありました。
 周囲には、怨念とも残念とも言える程度の獅子の霊たちが大量に、そこかしこに歩き、飛び、わだかまっています。

「どの幽霊も現世に影響を与えるほどの力はないようですが……なかには悪霊になっているのもいそうですね」
「幽霊、コンボイの爪が当たらないからキライ」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』22・21日 死霊王の獅子窟

* * *
(良し月、8日。日記21日目)

 夜半からの嵐で、私たちは目的地手前での足踏みを余儀なくされていました。

 といっても、テントの中で思い思いに時間を潰しているだけなのですが。
 庇のように延びた岩棚の下に張られたテントは、外の大嵐に直接晒されることもなく、いたって快適です。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』21・20日 いばらの荒れ野

* * *
(良し月、7日。日記20日目)

 辿りついた荒野は、私たちの想像を絶する場所でした。

「……」
「うむむ、これは……」
「岩砂漠の迷路、だな、うん」

 丘をいくつか越えた先に見えてきたのは、不毛の大地。奇岩、磨岩がいくつもそびえ、はるか向こうまで広がっています。もう少し高い場所から見れば、きっと“いばらの荒れ野”は、酷く乾燥したパンの表面のように、茶色い大地が網目状にひび割れているのに違いありません。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』20・18~19日 いばらの荒れ野まで

* * *
(良し月、5日。日記18日目夜)

 就寝前、テレルトンからアリリアさまに向けて、《送信》の呪文でいくつかの情報をお送りしました。

 テレルトンまでは敵の到達していないこと。あかつき街道ぞいの住人の避難は順調なこと。“アローナ急行”はこれから荒れ野へ向かうこと。遊撃している敵兵が手強いため、先に約束した《送信》は3日に1回にすること。

 以上を、ブリンドルのジャルマース卿にお伝えいただきたいこと。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』19・18日目夕 テレルトン

* * *
(良し月、5日。日記18日目、夕刻)

「あの、もし。そこを行く旅のお方。剣士さま」

 僅かに鼻にかかった、甘いささやき。即反応したのは、やはり男性陣。釣られて私とクロエも振り向けば、そこに立っていたのは、胸元も露わな薄手のボディスと、おなじく薄衣の長い(しかし腰のラインがしっかりと浮き出た)スカートを身につけた、燃える様な赤毛の美人でした。
 ちょっとたれ目で、ふっくらした唇。身長は私と同じくらいでしょうか。

 何より目を引くのは、その……豊かな、胸。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』18・18日目 あかつき街道~テレルトン着

* * *
(良し月、5日。日記18日目)

 街道へ戻って、しばらく進んでは森に入り、また進んでは街道へ戻って、そのまま草原に踏み入る。丘を越えれば、また街道が見えてきて……そんな進み方で、私たちは一路西へと文字通り『直進』してゆきました。
 風はぬるく、空には薄い雲がかげり、強い日差しもすこしだけ遠慮したような天気ですが、まだまだ暑い盛りのこと、森や林の陰を出て街道や平地に出れば、空気はたちまち埃っぽく熱をはらみます。
 
「水浴びしてた子達、涼しそうだったなあ……」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』17・16~17日目 ふたたびあかつき街道

* * *
(良し月、4日。日記17日目)

 ブリンドルを出発し、一日目の野営。夜明けも近いそのとき、道の向こうで『森』が動きました。

「巨大生物、いや巨大植物?!」
「超巨大な蔦の化け物テンドリキュロスだ!みんな起きろ!」
「せ、聖印!聖印!」
「アルウェン司祭!《退去》させるには遠すぎる!」
「は、はい!コ、《コマンド・プラ」
「アルウェン司祭!それ近距離呪文!」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』16・14~15日目 ブリンドル

* * *
(良し月、1日。日記14日目/午後)

 ゾンビ亭の先、市場の隣の区画に、『赤の魔法雑貨店』はありました。

「こいつぁ珍しい、塔のミニチュアだよこの店」

 なるほど、縦に細長い石造りの店は、どうやら3階程度はあるらしく、屋上は凝ったことに胸壁狭間(のミニチュア)を廻らせています。

「……魔法使いの塔ってことか」
「ですね」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』15・13~14日目 星歌う丘~ブリンドル

* * *
(跳ね月、28日。日記13日目)
 気持ちのよい朝でした。風は凪ぎ、雲は晴れ、夜のうちに降った雨も、木々を生き生きと輝かせています。

「あーぁ」

 ジョンが溜息をつきました。まあ、無理もないですね? なにせ、これから沼を越えた後、魔女の森を抜けるかその縁を歩くかして、都合3日は夜襲の脅威に立ち向かわなければいけないのですから。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』14・11~12日目 星歌う丘

* * *
(跳ね月、26日。日記11日目)
 翌朝。
 私たちは、星歌う丘の中心にある、大きな樹の上の美しい建物、コアロン=ラレシアンの神殿へと招かれました。
 そこで待っていたのは、年嵩の美しいワイルドエルフ。年のころは……目の色、その物腰から察するに、私の祖母と同じくらいではないでしょうか。もちろん、彼女は大変に見目麗しく、異種族の目には『透明な美しさの物静かな乙女』としか写らぬことでしょう。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』13・10日目 レストの廃墟3

* * *
 公会堂……は、もともと3階建てないしそれ以上の高層建築だったようです。しかし、都市が黒沼に沈んで後、水面からのぞくのは上層階2層だけ。

「屋根が落ちた最上階と、その下の階と、か」

 公会堂の最上階は、苔や雑草にまみれてはいるものの、獅子や鎧の戦士たちの彫刻が外壁一面を飾っており、レスティラー王国王都の往時の栄華を偲ばせます。
 ホブゴブリンの軍勢が付け足した構造物でしょう、公会堂の周囲には、船での乗り付けがしやすいようにか見張りのためか、水面の高さに合わせてぐるっと桟橋がありました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』12・10日目 黒沼~レストの廃墟2

* * *
 薄暗い室内は、食事の残滓と思しきゴミの山を中心に、リザードフォークならではの低い椅子(しっぽがありますからね)と壁際に寄せられた寝藁、そして壁に飾られた彼らの狩猟のささやかな戦利品、という按配でした。
 しかし、耐え難いのはやはり臭い。黒沼の泥で屋根や壁の隙間を塞ぎ、また彼ら自身の身体にもこびりついたその泥が、乾きかけて異様な臭いを出しているのです。

「くさいよねー」
 クロエの嘆息に、嗚呼ー、とカラスが同意しました。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』11・10日目 黒沼~レストの廃墟

* * *
 翌朝、わたしはみんなに、昨日の晩見たものをできるだけ見たままに伝えました。

「それ、竜じゃね?」
「うむ、またしても竜か。しかも背中に何者かを乗せられるほどの大きさ、と」

 サンダースの表情が曇ります。確かに、何かが背中に乗るならば、それは馬ほどの大きさの竜だということになり、即ち、かなりの強敵であることを意味します。

 おそらくは、死人が出るほどの。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』10・9日目 魔女の森~道路封鎖

* * *
「ああもう。とりあえず寝ようぜ」
「3000gpのチャージが都合5回でー」
「計算すると侘びしくなるからやめようや」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』09・7~8日目 魔女の森

* * *
 7日目。単調と思われた森の風景にも、ひとつだけ奇妙な点がありました。

 獣の声が極端に少ないのです。森が痩せている、のではありません。人の手の入らない"魔女の森"は、むしろ、豊かな植生を持っており、したがって、動物たちが伸びやかに暮らす楽園、であるはずでした。

 本来は。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』08・6日目 ドレリン~魔女の森

# # #
「……行ってしまった」
 ウィストンは、"魔女の森"へと向かう、小さく遠くなってゆく一行の背中を、しばらく見つめていた。

「なあに、案外ほんとうに通り抜けるかもしれませんよ?そして街道封鎖を解いてくれるかも」
 ソラナの声は明るいが、その目にはやはり心配の色が浮かんでいる。

「信じましょう。彼らならやってくれるかもしれない、と」
 ティヤニがソラナの肩に手をおいた。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』07・5~6日目 消し炭の丘~ドレリン

* * *
 橋を越え、道なりに進むこと1時間。丘と森の向こうに、不穏な……大集団の存在を感じさせる、空を煙らせるほどの、いくつもの炊煙が見えてきました。

「……ちょっと道を外れるぜ」
 そういって下生えを踏み分け、林から丘へと登りはじめたバッシュの勘は正しく、私たちの命を……いえ、ドレリンのひとたちの命を救いました。

 道をはずれ、ちいさな丘を越えた私たちの眼下に広がるのは。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』06・5日目 再びどくろ大橋

* * *
「《ご武運を!!》」

 《ブレス》を合図に、バッシュとサンダース、コンボイとクロエが飛んで行きます――文字通り。昨日買ってきた『飛行薬』で飛翔し、橋手前の見張り塔を急襲する3人と1匹。緑の竜と敵の主力は橋の向こう、となれば、この戦闘を制するのは移動力!

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』05・3~5日目 砦~どくろ大橋~ドレリン

* * *
「『コスのねじろ』、か」
「じゃああのバグベアを『コス』と呼ぶか」
「さっきのマンティコアかもしれないぜ」
「俺たち、敵に名前聞かないからなあ」

 地図中いたるところにゴブリン語で書き込まれた、エルシア谷略奪の計画(対訳をバッシュが書き加えてくれました)。ホブゴブリンの盗賊団にしては、些か大風呂敷が過ぎるというものです。しかし。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』04・3日目 ヴラース砦

* * *
 ジョールに別れを告げ、踏み分け道を進むこと30分。細い道の左右は、鬱蒼と茂る原生林です。

「……?」

 クロエが立ち止まりました。

「どうしましたか?」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』03・2日目 ジョールの小屋

* * *
 森番、ジョールさんの小屋は魔女の森の奥手、踏み分け道を一日進んだところにありました。

「これ、バッシュの先導がなかったらいずれ森の中で一泊コースだなあ」
「トロルがうろうろしてるような森で野宿するなんてぞっとしないぜ」

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』02・1日目 ドレリンの渡し

* * *
 ドレリンの渡しは、あかつき街道の旅人たちをしばし憩わせるちいさな町です。谷の北側に広がる“魔女の森”のちょうど南の外れにあり、大きな橋があったのであろう橋脚が残る大河、エルシア川の東側が町の中心地でした。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』01・1日目 あかつき街道の伏兵

* * *
「やべえ、道幅が狭い!狙い撃ちされるぞ!!」
 ジョン=ディーが叫びました。道は左右が5フィートは高く、いわば森の中を走る溝のような地勢です。その道の先、森と下生えから半身を乗り出し、左右それぞれ3匹のホブゴブリンが、きりりと引き絞った弓をこちらに向け、一呼吸置いて、一斉に放ちました。
 空気を裂く赤い矢羽の音。

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』00・1日目 あかつき街道にて

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* * *

 エルシアの谷に入って、数日経ったころ。私は、自分の荷物に羊皮紙とペンとがあるのを思い出しました。そこで、今日から日記を書いてみようと思います。
 デノヴァー、ブリンドル、ナイモン峠、テレルトンと順に越え、私たちはドレリンの渡しという町を目指して歩いていました。

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エンゼルギア;『力の、在処』

そして徹夜明けからエンギア開始。付属シナリオを読んでいる、わかる人だけ笑ってくれれば。

ハイライト;
学生:「ひとごろし!!天使クラスの連中は人殺しだ!」
PC1:「ちがう、ぼくが殺したんじゃない(力説)」

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【迷キン】流星!超☆魔神学園!(了)

* * *
 勾配のついた通路を登っていけば、はたしてそこは『支配者』の間でした。予想外だったのは、荒れ果てていたことではなく、入り口に整然と並べられ飾られた、大量の盾と槍。そして、室内に流れる物悲しい笛の音です。

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【迷キン】躍動!超☆魔神学園!

* * *
 次の部屋は、神殿のような広間に、祭壇のような石舞台。そのまんなかに、曰くありげな古めかしい箱が安置されていました。

――あけてぇ。はやくあけてぇ。

「いま、声がしませんでしたか?」
「したな」
「したね」
「どどどどうしましょう」

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【迷キン】錯綜!超☆魔神学園!

* * *
「んんー、他のみんなはどこへいっちゃったのかなあ」
 間が開きすぎて忘れてしまいそうですが、我々の目的は只ひとつ。ここに坑道崩落で生き埋めになった炭坑夫たちの救出なのです。

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【迷キン】濁流!超☆魔神学園!

* * *
「こっ、これは!」

http://www.town.iwaizumi.iwate.jp/~ryusendo/rd_hot070918.htm

 鉱山の入り口からは水がどうどうとあふれ出ていました。

「これはひどい。まるで洪水だ。崩落って話じゃなかったっけ」
「地底湖の水があふれたとかそういうのでしょうか」
「なんとなく、メタなネタの気配を感じるのですが」
「気、気のせいですよー」

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【迷キン】暗雲!超☆魔神学園!

* * *
「まずは予算配分です!ていうか所持品の再配分が主になります!全員、必要なものとそうでないものの区別はきちんと!わかりましたね!」
「はーい」
 ダチュラ姉さんはこういうときものすごくイキイキします。あのビシバシっぷりに当てられて会計配下を希望する学生(民)も多いんですよね。

「おべんと持ってくれ」「だれか大剣いらない?」「お守りどうしよっか」「だんびら置いてっていい?」「会長は振っても当たらないでしょ」「むーっ」

「あ、そうだ。ちょっと買い物してきていいですか?」

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【迷キン】颯爽!超☆魔神学園!

* * *
 世界が迷宮に変貌してから二千余年。迷宮の片隅で、ちょっとした事件が起きました。
 ここは『超☆魔神学園』。百万迷宮に燦然と輝く(予定の)白亜の学び舎、知識の要塞(になるといいなあ)、迷宮技術の殿堂(候補地)です。

 事件は、泥まみれの坑夫の格好で走ってやってきました。

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【迷キン】出陣!超☆魔神学園!

2007年09月24日~10月28日、mixiより転載。
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# # #
福楽会オープン例会、3ヶ月連続で迷キンが立っております。

しまった!まよコマ忘れた!

『大丈夫、今回はそんなに使わないです』

おおー。では、ぞろぞろたくさん、という布陣じゃないわけだ!(ニヤリ)

『しまった!』

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀7(了)

* * *
 合衆国議会は、国教を天階信仰と制定し、人民がそのほかの宗教上の行為を自由に行なうことを禁止する。しかし合衆国議会は、言論または出版の自由を制限する法律、ならびに市民が平穏に集会する権利、および苦情の処理を求めて政府に対し請願する権利を侵害する法律を制定してはならない。

   ―――絶対主義魔法合衆国憲法第2条

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀6

* * *
 この憲法で合衆国に委任されておらず、また州に対して禁止していない権限は、それぞれの州または大統領に留保される。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法第10条

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀5

* * *
 立法権、司法権、行政権の3権は、大統領に帰属する。大統領万歳。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法第1条

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀4

* * *
 禁酒禁煙。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法修正第18条

 18条は廃止。18条作ったやつはバーカバーカ。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法修正第21条

 チューバ閣下は、修正21条を制定されたという点においても、偉大な名君と言えるだろう。
  ――民の声
 

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀3

* * *
 合衆国人民は魔法と武器によって武装する権利を持つ。また武装する人民は、兵役の義務を負う。国軍は、国土の防衛と拡張のために、これを常設する。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法第9条

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀2

* * *
 合衆国人民は種族・性別・門地・出身・信仰・外見その他の理由によって差別されないが、州法がこれらを区別することを妨げない。人類の敵は、この条文に値しない。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法修正第1条

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【迷キン】絶対主義魔法合衆国興亡紀1

2007年08月19日~09月04日mixi公開を再録。
# # # # #

 魔法合衆国の統帥は偏に合衆国大統領に委ねられる。宮廷はこれを輔弼しその責を負う。
   ―――絶対主義魔法合衆国憲法第8条

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【NHD】『恐竜王子』9(了)

2007年10月04日mixiより再録。
# # #

* * *
「きゃ~ん★なんで効かないのぉ?!」
「効いてないわけじゃありません!手数で圧しなさい!!」

 敵に回るかと思われた恐竜は、現実と同じ立ち位置……すなわち、愛されるべきぬいぐるみへと変貌し、似つかわしくない闘いの場からは姿を消した。

 だが、銀の巨人は残った。ナイトメアとして。世界に仇成す黒い鬼として。

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【NHD】『恐竜王子』8

2007年09月12日mixiより再録。
# # #

* * *
 夢。他人の夢。曖昧模糊として、前後のつながりも、時として天地さえ定かでないもの。

 しかし、レミングの夢は違う。ナイトメアの必要性に応じて、ある種の一貫性を持ち、その一貫性と言う不自然さで持ってレミングを苛む。

 夢が夢だと気がつかないほどに首尾一貫していたら、君は夢だと気がつくだろうか?それがどれだけ荒唐無稽であったとしても、映画の中の登場人物にとって、怪獣は紛れもない現実なのだ。

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【NHD】『恐竜王子』7

2007年09月03日mixiより再録。
# # #

* * *
 つらつらと語られる死んだ息子の物語。それは生者には必要のないもの。

「どうしてもこのトリケラトプスの角が見つからなくて……」

 線香をあげさせて欲しいと頼んだところ、仏壇そばに飾られていたぬいぐるみ。教室で暴れた恐竜ぬいぐるみとおなじタイプのものだった。

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【NHD】『恐竜王子』6

2007年08月27日mixiより再録。
# # #

* * *
「いやいや、もっと単純な理由があるはずです。彼女とタクロー君の自宅住所が違う理由が」
「…!そうか、なるほど」

 近づいてきた少女に、少年は切り出した。
「いいんちょ、あの……あのな。お前、最近引っ越した?」

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【NHD】『恐竜王子』5

2007年08月26日mixiより再録。
# # #

* * *
「閉鎖かよ。まあ客いないし、しょうがねえのか?」
「まあねえ。市民の憩いの場だから、残していこうって市民運動もあるんだけどねえ。遊具とか設備とかもずいぶん古くなってるし、事故のこともあってねえ……はい、ホットドッグおまち」
「おいおばちゃん」
「なんだい」
「2つあるのはいい。なんで片方黄色いんだ」
「サービスサービス。おばちゃんの愛情たっぷり?」
「うわぁ……」

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【NHD】『恐竜王子』4

2007年08月23日mixiより再録。
# # #

* * *
「おばちゃーん、ホットドッグくれ」
「はいよー、何本?」
「あるだけくれ」
「はいい?!」
「いやー、ちょっと聞きたいことがあってさ」

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【NHD】『恐竜王子』3

2007年08月22日mixiより再録。ネタバレあり。
# # #

* * *
「図書室は収穫なしっス。ここんところ目立って恐竜の本を借りてる学生は小中高ともいねぇッス」
「今度は語尾が変ですよ」
「フヒヒッ、サーセン。腐女子の習性みたいなもんで生あったかく見守って欲しいッス」
「ぐぁー、めっちゃむかつくわあー!」

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【NHD】『恐竜王子』2

2007年08月20日、mixiで公開したものの再録です。基本ルール付属シナリオのため、ネタバレてますので注意。

# # #

# # # # #
 崩落した渡り廊下。瓦礫はとても重くて、私の腕では持ち上げられなかった。声をかけても、気絶しているのか子供たちの返事は無い。
「どうしよう、どうすればいいの?!」
「どけ」
 テツヤが無造作に瓦礫の中に踏み込んだ。
「足元悪いよ、気をつけて!」
「誰にモノを言っている」
 『透過』だ。ライトニングの物質透過能力で、テツヤは瓦礫を意に介さず中へ中へと踏み込んでいった。
「しかし、どこにいるんだか」
 瓦礫の天辺で黒い犬が吼えた。テツヤと目を合わせると、瓦礫の向こう側に駆け下りる。道案内するように。

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【NHD】『恐竜王子』1

2007年08月20日、mixiで公開したものの再録です。基本ルール付属シナリオのため、ネタバレてますので注意。

# # #

* * *
# # # # #
 金銀妖眼の覆う空が単色の世界を私ごと飲み込み――

「オラァ起きろ引き篭もり」

 悪夢は担任の先生が破ってくれた。

 祖父のくれたマンション、その一室。では今の光景は悪夢か。寝巻きのままの私を、決していやらしい目で見ない山田先生は、引きこもりの私を社会復帰させてくれた、いわば恩人であり兄のような人である。

 生活感の無いわたしの部屋。父は無く母は出て行き、優しかった祖父は悪夢に飲まれ「祖父でないもの」に成り果てた。

 TVのコマーシャルが「新世代マシン」――ゲーム機ではないものだが専用ソフトは全部ゲームと言う不自然な存在――を売り出している。祖父を飲み込んだ悪夢は本質的な矛盾を抱えたまま、祖父の新型装置を認めない世界のほうを書き換えた。

「PSの後継機のことなんか忘れてXB○X36○買えよ」

 気を使って伏字で発音してくれる先生。悪夢狩人の先達でもある彼は、高校生活6年目になる引きこもりの私のようなダメ人間にも優しくしてくれる大変な人格者でもある。

 私はME。エムイーと発音して欲しい。戸籍上の名はクタラギエミだが、狩人と悪夢は私をそう呼ぶ。電子の妖精MEと。

# # # # #

* * *
「キモッ」
 テツヤはクタラギの大学ノートをテーブルに放り投げた。
「ああっ、あたしのネタノート……」
「すさまじい美化振りだ。クタタソ、よくまあここまで」
「いいじゃない妄想くらい何書いたってー!」
「痛い、痛すぎる……クタラギさん、そろそろ立ち向かわなきゃ現実に。6年も高校生やってんだから。それと、私は自分の生徒にこれ以上問題起こして欲しくないだけですからね」
「いいんだもん!成人してるからいいんだもん!おじいちゃんの財産で働かなくても生きていけるからいいんだもん!」
「20過ぎて『だもん』言うなこのピザがあああ!!」

 山田講師顧問の茶道部室は、今日の試験中に起きた事件――すなわち恐竜ぬいぐるみによる試験妨害の真実について真面目に討議されていた。山田顧問の言うところの『裏茶道部』。部員はノムラ・テツヤ、クタラギ・エミのふたりしかいない。

 彼らは20年の時を経て現れた新世紀の悪夢狩人、ナイトメアハンター・ディープルートである。山田顧問は20年暗躍してきた古参兵、ナイトメアハンター・レジェンドであり、彼ら若輩の教育係でもあった。

「この妄想日記になんの価値があるんじゃゴルァアアア!!」
「こういう夢みたんだもん!きっとナイトメアがあたしたちを狙ってるんだもん!ああっ、あたし今伝奇小説の『史上最高の超能力を秘めたヒロイン』的立ち位置?みたいな?的な?」
「……頭痛が……」

「ともかく、破壊したぬいぐるみは委員長のノートが化けていたものでしたから。ここに『復元』して持ってきたんですけども」
「シュレッダー片から復元したレシートやATM明細から生活情報をハッキング!それソーシャルハックの基本です!さっすが先生!」
「おめーと一緒にすんなっ」
「……それで話を続けますけどね。委員長、去年弟さんを亡くされてるようですね」
「うわ重っ。っていうか関係あるのかそれ」
「わかりません。ですが『恐竜のぬいぐるみが自立行動して生徒に襲い掛かる』という奇妙な事象が起きたのは確かで、これを私はナイトメアの仕業と考えます」
「先生、それはまさかナイトメアの現実改変?!」
「また知ったような台詞を……」

 窓ガラスが振動した。細かく振動していたものが、ついに臨界を越えて3人の注意を引いた。何気なく窓を見る3人。

 そこには、学校の校庭には巨大な雷竜が何頭ものし歩いていた。二重写しのように薄れたりぼやけたりしながら、しかしますます実在感を強めていく。見る間に実体化した恐竜たちは校庭へりの木や遊具を押しつぶし蹴り倒し、悠然と校舎と体育館の方へと歩み寄る。

「な……あ、やべえ、そこの!逃げろ!」
 テツヤは見た。恐竜が勢いで押しつぶしそうな渡り廊下に、怖いもの見たさで高等部の校舎までやってきていた初等部の子供たちの姿があるのを。
「!!」
 半透明の恐竜が渡り廊下を叩き壊すのと、テツヤとエミが弾かれたように駆け出していくのはほぼ同時だった。

* * *
(続く)

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TRPGリプレイ分岐用

トップからの分岐用記事。

D&D(『赤い手は滅びのしるし』以外)はこちら。

『スティリッチ侯国にて』(アローナ急行後日談/約2ヵ月後)
http://unplugged.moe-nifty.com/unplugged/2008/07/01_f51c.html

『襲撃~旅立』(アローナ急行後日談/約1年後)
http://unplugged.moe-nifty.com/unplugged/2008/07/01_6b80.html

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【D&D】『赤い手は滅びのしるし』目次

インデックスです。
D&D3.5eの名作シナリオ、『赤い手は滅びのしるし』のリプレイ(日記風)。
本当に面白いシナリオなので、プレイ予定があるならば是非、やり遂げてからまたお越しください。

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8/14福楽会

サベサイを2本立てで。

 脱出死亡2名、戦闘中死亡2名。(PL3名)
 感想。<陰謀:内臓摘出装置>は悪魔の機械です。

 鶴翼の計ってことで、弱>中>強と処分するために、最弱キャラである回復役から除去してみたけど、どうだろう、直接打撃キャラの除去から試みてたらスリル度アップしたでしょうか。

「ヤヴァイ、羆くんが殺されたら勝ち目がない!」
「治せ!必死で治せ!そっちに落ちてる左腕を拾ってくれ!」
「ボクの尻子玉がー!尻子玉がー!ヘンな機械に抜き取られてー!!」

みたいな。

 結局羆くんだけが最後までサバイバル。宇宙戦艦デジャー・ソリスで相打ちに持ち込めなくて残念です。

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TRPGの小道具

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◆ルールブック
 参加者に前もって「持って来い」と言える環境にないので自分の分だけ。
 気に入ったゲームは2冊買うこともある(迷キンとか)。
 それよりサマリ。ルールブックは重いんだもん。

◆サマリ
 A4に収まる分量で、できるだけ簡潔に。たいてい読んでもらえないから。最近のゲームはデータが多いので該当ページだけコピーしたり。

◆筆記用具
 シャープペンx3と消しゴムx2、のりとはさみ、カッター、定規、付箋。ホワイトボードマーカーとクリーナー。あとクリップボード。
 のりは貰った経験点チケットやハンドアウトをキャラシに貼り付ける用。いわば記念品固定。

◆トレイ
 Knatsch用に購入。ボードマーカーでちょこちょこ書き込みもできて便利。
 こないだはここに不審度と進行度と場の難易度を書きました。ああ、黒一色でもマイナス表示すればどっちが不審度かすぐ分かるなあ。今度はそうしよう。

◆ダイス
 クォーツタイプがお気に入り。

◆おはじき
 緑x20 赤x40 黒x10 緑は民の声/希望/気力、赤と黒はBloodPool。もちろん他にもいろいろ使い道が。JIHADの血液パック風カウンタ、買っとくんだったなあ。惜しいことをした。

 そっか、コマを持ち歩かなくなってるなあ。ゼノスケのためにチェス駒は買ったけど嵩張るので持ち歩くまで至らない。
 サマリやコピーはゲームごとにフォルダに放り込んでルールと一緒に本棚。次回遊ぶときも探しやすくて便利。

◆リングメモ帳
 ノートの切れ端やサマリの裏にメモをつける癖があるので今度こそ!なカンジのA5型。けっこう忘れる。

◇欲しいもの
 こんなのとか、こんなの。赤くて光って音がすると最高。
 

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『サヴェッジ・サイエンス』初プレイ

 購入が4/13だからかれこれ4ヶ月放置か。えー。

 本日の仙台遊戯会(コンベンション)で初プレイ。付き合ったPLさんたちお疲れ様。ボードゲームっぽいけど、敵はGMのみなのでボードゲームほど消耗せず、FEAR系みたいに「かっこいいセリフ言わな」とか「隣のPC持ち上げな」とか考えなくてすむので、すごく楽だったと思う。隣のPCのアクティブ能力は把握してないと詰むけども。

 不審度サイコー。ほっといても4時にはゲーム終了。責任は全部ダイスが取ります。

 脱出後、貢献度を前借りさせるのどうだろう。8掛けくらいで。今回は詰んでる風だったので能力の入れ替えを認めましたが(それはルール的には死んだのと同じです)、次回は成長の楽しみもセッション中に味わってしまおう、と。初心者は脱出なしにミッション達成なんてデキッコナイス。

 ダブクロ・ゲヘナ・ゼノスケ・NWはそれぞれ貰われていきました。達者でなああああ。

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『扶桑武侠傳』

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 武侠で遊ぶTRPG。内力爆発で剣が舞い拳が唸るそんな世界の予定。グダグダの人間関係を司るルールについてはまだ読み込んでないので不明。妹の仇が恋人の兄でとかそういうの。

 あわせてffも購入してますがまあいいや。

 

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『バジリスク 甲賀忍法帳』
 連載中の『Y十M』を見てたまらなくなって購入。世の中のレビューは案外に否定的なものもあってびっくり。でも読み返して思ったのは、コマがでかいからあっという間に5巻まで読めちゃうねってこと。
 はい、5巻までまとめ買いしました。我ながら散財屋だと思います。

 

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『成恵の世界』(8)
 伏線のようなものの回収に入ったようです。機族萌え。1~8巻まで引っ張ってきた世界を、どんな風にお話としてまとめるのかというトコロに注目してます。オーバーテクノロジーの介入する日常生活(ドラえもんだよね)を一話完結でちょろちょろと続けてくれてもいいんですが、そんな要望は薄そうでつまり打ち切られないか心配。

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TRPGバトン

 ミュージックバトンより先にこっちが来るあたり、己の人脈の細さを否が応でも感じさせられます。

 ところで。まいち君も5つ飛ばしてないところからおそらく思いは同じかと思いますが、これはチェーンメールの類いです。
 よってスルー。

 オチはもちろんありません。

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コンベンション05/6/5

 仙台の某所にてコンベ参加。ゲーム:クトゥルフ&二次元の呼び声。

今回のプレイ:『もっと食べたい』(R&R No10掲載シナリオ)。
反省:シナリオの影響下に入るPCに対して、システム側からアプローチするとPLのやる気を促進する。
 具体的には、「取り憑かれ状態で能動的な行動を放棄するとHPやMPが減り、減った分だけ嫌なイベントが起きる」ようにしよう、しよう、明日はしよう。つか今度な。
 シナリオで「君は悪霊に取り付かれた。すげえXXがXXXする」と指定があっても、データ的な実害がないとPLはロールプレイだけで満足しちゃうことが。そうするとそのPCはゲームの進行に寄与しない/できないってケースが発生しやすい。
 今回そのような流れが見受けられました。ひとえにKPの怠慢です。反省。

おまけ:『虚空の怨念・二次呼びVer.』(R&R SP掲載シナリオ)
反省:
 参加者OZから「追跡対象NPCごとに萌え要素が狭まってるとルート分岐が明確で可笑しかったかもしれない。Aさんを追うとA’さんは必ずネコミミで現れる等」。
 参加者萌化兵から「KPはバカだ」。
 参加者S氏から「クトゥルフよりも怖かった」。
 参加者根尾氏から「・・・。(キャラシー裏にNPCのネコミミ幼馴染を書いている)」。

 本来の『二次元の呼び声』は萌え属性の発生タイミング・発現属性の選択権がPLに任されていたので、便宜的に「常識判定失敗時に、常識度を減らすか萌え属性を獲得するかの2択」としたところ無駄に盛り上がった。みんなバカだなあ(褒め言葉)。

例)
( ゜∀゜)Σ:「うおお、常識が10も下がった!萌え死ぬ!」
( ´ー`)ノ:「下げる替わりに原因の『ふたなり』『巨乳』『緊縛』を萌え属性に選ぶ?」
( ゜∀。)ノシ:「いやだ!なんかそれはいやだ!(笑)」
(;´Д`):「ショタハァハァ!LANケーブルがさながら触手のごとく幼い肢体を!ああ!メドに!メドに!」

 (注:上記発言は実際のプレイ風景とは関係ありません)

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気絶プレイ

 もしかしたら他に適切な困ったちゃんカテゴリがあるかもしれないが、便宜上「気絶プレイ」と名づけた迷惑なスタイルについて記す。

<例1>
 エンゼルギアのミドルフェイズ戦闘において。実際にダイスを振らされ、バランスとしては全員参加でトントン程度の難度。

PC1「じゃ、僕コクピットで気絶します」

 いやさ言いたいことはわかる。戦闘中に気を失う少年兵、彼の乗る新兵器と彼自身を庇わんと奮起する戦友。絵になる。だがしかし。
 ゲーム的な職分を放棄したらこまるのよね。その戦闘がイベントならいいさ、演出戦闘なら。他のPCも気絶した仲間を庇いながら八面六臂とかいろいろ演出のしようがあるもの。でもねえ。
いまダイス振ってんのよね。
 D&Dで「戦闘開始?じゃあ僕気絶します」とかSWで「じゃあ(略)」とか言ったら十分困った状況だと思うんだけど、どうしてちょっと変わったルールだとこういうことする人出てくるんだろう。不思議。

<例2>
 迷宮キングダム。ボス戦において。
国王「あ、オレ国王なのでしばらく様子見る」

 それをやると臣下どころかランドメーカー全員めちゃめちゃ苦労するんですけど。ユーの能力値と装備はむしろ近接戦向きじゃないかい?クラス名こそ国王だけどゲーム的には汝もユニットAなのだ。働け国王。
 どーしてちょっと「他とは違うクラス名」を貰うと、それだけで他のPLが見えなくなっちゃうんだ。不思議不思議。

<例3>
 CoC。<鍵開け>を技能で取ったけど、最後まで振らないPL。
「うーん、犯罪だし」
 や、判る。犯罪はイクナイ。でもこれはゲームだ。取った技能は使うつもりでいこうよ。ね?そもそもルール側で用意してる技能って事は、それを使わないとシナリオが終わらない可能性だってあるんよ?ね?

 最後のは「気絶プレイ」とは違うな。まあいいや。

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サヴェッジ・サイエンス(その2)

自分でシナリオ作ったのなんてずいぶん久しぶりじゃないかい?
舞台はオーストラリア・アデレード、ランク1。シナリオ名「時限爆弾」。

シナリオを作るといってもマップからNPC配置まで全部自動化されてる。ストーリーラインの飾りつけのみがGMの仕事なんである。NPCに名前を付けたり、動機を考えたり、悪事の最終目標を決めたり(悪事表があるような表記がルール中にあるんだけど、残念見当たらない。だれか作れ)。

いうなれば市販スポンジケーキと自作デコレーションの関係。シナリオのルール部分は自動的に決定し、フレーバーはGMとPLの妄想力に任されている。これはらくちんだ!

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サヴェッジ・サイエンス

購入ー。
savagescience
とりあえず話が終わる不審度ルールは実にすばらしい。こんどどこかでやろう。仮免取らないとな!!

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二次元の呼び声

えー本家はコチラ

なんで紹介するかと言うと

キャラシをつくっちゃったから。

多分そのうち遊ぶ。

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今週末辺り『ガンドッグ』で

こちらのネタをやらかす人が全国で3人くらいはいると思うのです。

来たれ!賞金稼ぎ 狩れ!悪党…コロンビア政府

落ちはありません。

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またしても『神話的隣人』

あとRole&RollSP誌の『虚空の怨念』。都合8時間くらい。ダイスの生むドラマは、シナリオの意図したクライマックスをときには容易にかるがると飛び越えていく。今回は斜め上に飛び越えた。

『食べてる…内臓を?!』(ミサトさん顔で)

今時エヴァ落ちはないだろう。ゲームそのものは満点の出来でした。主にPLが出来あがっていた。
今回のその他の名台詞
・『まあ…あれ何人分かしら』(生きた肉の玉を見ながら、食欲をたたえた目で)
・『こんなものがなんの役に立つというんだ』(生き残って、自分の職場であるイージス艦を見上げながら)
・『おっぱい!おっぱい!』(チャウグナー=フォーンの巨乳コンパニオンに誘惑されながら)
・『おお…いあ…原初の源…宇宙の究極の礎なるお方…沸き返る混沌の王…われら請い願うなり…いあ…いあ…いあぁあああざとぉぉぉす』(儀式呪文を唱えMPを奉げ踊り歌いながら)

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さらにクトゥルフTRPG

おなじみひきだしの中身さんから『何かが潜んでいる』と『延命病院』、『まれびとの島』を連続で。
都合24時間(休憩・睡眠・食事時間含む)の連荘。

面白かったっ!!

整理して臨むべき点や追加したほうがいい背景情報、または萌えのツボなどの意見をOz者にもらう。うん、次回もがんばろう。

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いあ!いあ!

二日続けてキーパーする。ていうか徹夜。
シナリオはひきだしの中身さんの『神話的隣人』から『天才の証』へ流れるように。
PC1:石川 拳(30) PL:OZ
訳あって極(きわめ)流空手の次期師範の座を辞してヤクザに。道場のまきえお嬢さん(24)とはなんか大人の関係つうか甘酸っぱい過去がある模様。
人呼んで『投げの石川』
PC2:財前 恭一(25) PL:萌化兵
実力で頭角をあらわしつつある若き研修医。医局長への付け届けと学長派への牽制はかかさない、野望に満ちた男。
人呼んで『飛びの財前』
PC3:細木 和夫(22) PL:FX
超心理学を専攻するも、ITビジネスで財を成した業界の風雲児。ほりえもんのように表に出ることは好まない、控えめな青年。
人呼んで『突きの細木』

誰が呼んだか三面拳。全員マーシャルアーツ持ち。

PC4:高塚 彬(26) PL:鍵屋
APP4のネット引き篭もり。つかそのAPPじゃ引き篭もるかもしれない。むしろそのウザめのキャラクターがAPPの低さを良くあらわしてイマシタ。

名台詞集。
・「この魔導書(ドジアンの書)があれば!ぼくはぁ!教授にだってなれる!
・「ここここれボクのHPのURLです」(名刺を突き出しつつ目を合わせずに)
・「すべて!貴様が!元凶か!」(注:そんな設定はありません)
・「死なないよ殺せないよもう死んでるからっ

年越しに大笑いさせてもらいました。来年もやろう!

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クトゥルフ神話 TRPG

あー、第6版なのね。根強い人気であることよ。
もちろん、これがヤツラの陰謀によるものであることは間違いない。神話的存在も深宇宙的恐怖も、古びたペーパーバックの中の妄想か愚かなゲームファンの繰言、ということにしておくためには、絶えず外なる神々をモチーフにした決して一般受けのしない商品を定期的に発売し続ける必要があるのだ。ソレが証拠に、「この作品はフィクションです」の一文がないじゃないか。間違いない。

与太はこのくらいにして、本文。CofC6が今年のクリスマスプレゼントです。素敵!
なんか去年はCofCd20だった気がする!
来年はHPL全集とかになるかも!!ダーレスでも可!

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福楽会

に参加。ゲームはクトゥルフ、キーパーは鍵屋ん、シナリオは「ひきだしの中身」さんちの『天才の証』。

えー。

全滅しました。やっぱりクトゥルフはすげぇ!(間違い)
敗因:
 手に入った情報をちゃんと整理しとかなかった

そこに!いけば!最初から!全部!分かったと言うのにっっ!!(笑)

~~~
 怪しの館で主無く鳴り響く携帯。意を決して手を伸ばす探索者、霧島碧。どんな理由があろうとも…そう、怪異の正体を見極めんとする勇気の行動と言えども、そんな理由が官憲の了解を得られるわけは無かった。彼女は今、不法侵入者なのだ。
 この携帯は、『彼女』のものに違いない。今は、どんな情報でも必要だった。
「…も、もしもし?」
『ハッハァ、便利だよなぁケイタイはよう!
 鳴らすだけで獲物がそこに行きやがる!』
 立ちすくむ碧。通話はすでに切断していた。背後で、扉がきしんだ。唐突に、彼女は電話のコール音の意図を理解した!
 この部屋は、行き止まりだ!
「いよう、お客さん」
振り向いたそこに、見知らぬ男が視界を埋めるほどに近づいていた。息が。息が臭い。目が、濁った色を湛えていた。唯一つの出入り口は、男のはるか背後にあった。

男の右手の、凶暴なデザインのナイフが、無造作に振り上げられた。
~~~

きゃー!(笑)

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福楽会

で『異能使い』を初プレイ。
ストレス無く超能力者を遊べるTRPG、ってことなのかしら。燃えどころが良く分かりませんでした。ゲーム勘が鈍ってるのかなあ。

時間が余ったのでワードバスケットとゲシェンクとハゲタカのえじきをプレイ。
20:00までいられればViolence!もParanoiaXPもできたのにね!(嘘)
      暴・力!        X・P!
( ゚∀゚)o彡゚ 暴・力! ( ゚∀゚)o彡゚ X・P!

(追記)
ガンドッグをやったまいちくんのところにトラックバック、
N◎VAをやったRai.くんはここ。

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迷宮キングダム

サタスペチームの新作。右も迷宮左も迷宮天国まで迷宮地獄の底まで迷宮な『百万迷宮』世界。
創世の魔人「災厄王」は魔術師だったそうだから、これがホントの「大迷宮(Maze&Magies)」。


・・・えー、カードを作成したりコマを印刷したりエラッタを書き加えたりと充実した夏休みでした。
くう、出来ればゲームもしたかった。

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『GUNDOG』

新紀元社の新作ッス。2016年の政情不安定な世界で、再保険会社の「猟犬」となってテロリストとガチ殺しあうという設定のTRPGッス。クラス付属の特技「アーツ」や経歴ルールなど、FEAR系に良くある特技やライフパスルールをしっかりとシステムに馴染ませているッス。ディアブロ風のアイテム管理シート「CPシステム」も視覚的でグーッス。もちろんメインは銃撃戦ッス。ダメージが10点を超えてるならダメージペナルティ表へ直行ッス。もちろん当たり所が悪ければ即死ッスよ、アニキ。そのうちアイテム類がカードで発売されないッスかねえ。TCGとしてでもいいッスよ、この際。

ところで、怪我したPCは何CP相当なんスか?

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『ビーストバインド』

故あってキャラ作成1時間プレイング1時間。もちろん中断。えっと、その気になれば2時間で廻せるってのはこういう意味だったのかなあ。なんか違う気がするなあ。

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『サタスペ:ガンマニ』

「兇眼事件」をDD。トリッパーがBGMに「さくらんぼキッス!・爆発だも~ん」や「桃井はるこUNDER17DVD」や「ヤンマーニ」やらをかけるもんだから、あやうく邪眼の魔女が
邪眼の
になっちゃうところでした。
「お兄ちゃん、オオサカをビディ(ブリジットの愛称)と半分こしよっ?」

いや、ありえないから。

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恩讐点

前のPICSYを受けて、半年前に考えたシナリオのネタを。
世界はN◎VA-Dです。


 『厄介だな』
 ホワイトエリアのどこかで、エグゼグが呟いた。
 『癪だねぇ』
 アサクサのどこかで、レッガーが囁いた。
 『DAMN!(クソッ!)
 ストリートのどこかで、カブキが毒突いた。

 N◎VAの経済は今、日本に牛耳られている。IANUSが、クレッドクリスが、キャッシュが。電子通貨は一元化され、すべての商取引にはイワヤトによって税金がかけられている。どんな裏取引にも、たとえ物々交換を行おうとしても(キャッシュへ通貨データを移動させれば口座には出金情報が残るだろう?)、<電制>とIANUSのあるかぎり税金の魔の手からは逃れられないのだ。

 『つまり、N◎VAには脱税で捕まるアル・カポネはいないってことさね』

 必要は発明の母。いまストリートに、一つの噂が流れている。
 恩讐点。
 時にはIANUSを経由するが、取引の存在を日本に把握されない電子通貨。音楽データや、動画データに《完全偽装》され、日本通貨との市場交換レートは存在せず、キャスト(スタイル持ち)たちの間で僅かに流通していると言う。
 『恩を受けたら、返すでしょう?「恩讐点」は、それを数値化(デジタライズ)したものなの』
 俗に『恩を売る』、という。売ったら見返りが必要じゃないか?

 『報酬点を恩讐点、と呼び変えてるだけなの、今は』
 超AIがふりかえった。
 『だから』

 『『君の手が借りたい』』

とか。
キャスト全員で『恩讐点』を作成する話。具体的には一つのシステムに7つの神業をプロテクトとして投射するまでの道のりをシナリオにしたらいいかなー、という妄想。何で7つかというと3人以上いなければ打ち消せない=解除できない数だから。完成するものは報酬点の相当品、という竜頭蛇尾ぶり。

「死んだ叔父さんが残してくれた恩讐点でキャストに依頼をしてくる姪っ娘」って燃えるよな?な?
叔父さんはかつて裏社会の誰かに恩を売ったことがあるわけですよ、命を助けたのか情報を渡したのか酒をおごったのか恋の悩みを聞いたのか知らんけど!!

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JAVAダイス

マイサイトに大福屋さんのJAVAアプレットチャットを放置してあるんだけど、この間作ったJAVAスクリプトダイスが組み合わせできたらいいなーと思って1時間ほど奮闘。
(組み合わせ<製作:ソフトウェア>+<電脳>+<レプリカ>……ググりながらいろいろ繋ぎ合わせてみてる、という)

だめだぁ!ソースが非公開だからアプレット側にダイスの結果を渡す方法がわからないよ。
発言をtext変数で管理してるらしい、ってそのレベルの理解。スクリプト側でPARAMを用意してもそれをアプレットに引渡しできないので意味ナシ。ダイスの結果を直接text変数に入れても、アプレットのトリガは発言ウインドウでEnterされることなので無意味。くそう、覚えてろ!<負け犬発言

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アナーキズム

サイバー司祭:「貴様、無政府主義者(アナーキスト)か?」
アイルのエルフ:「いいや、封建主義者(フューダリスト)さ」

てな会話をしたい。したいってば。

警官:「貴様、無政府主義者(アナーキスト)じゃあるまいな?」
吸血鬼:「いかにも、オレは反逆者(アナーク)さ、下種の血族に尻尾を振る『なりたがり』(ワナビー)め」

てのでもいいです。アナーキスト、いいよね!(コミーが何を言うか)

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TORG

ひさびさに。カードは貯まらないしリンクは切れまくる。
こんなにつらいゲームだったかなあ。

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TORG

GW中、TORGをするらしいのでキャラクターを打ち合わせする。

オレ:「トンネルランナーのドワーフはどうだろう。人生設計は『トロウル殺し』狙いの」
OZ:「ウォーハンマーかYO!!もっとましなの考えろ」
オレ:「じゃアメリカ大統領とかどうだ。英雄的政治家のテンプレートあるし。ヤバイ、ものすごくやりたくなって来た。データはレルムランナーで運び屋。でもアメリカ大統領。
   クォートは『私の地球から出て行け(SMACK!!)!』

OZ:「『エアフォース・ワン』かよ!ハリソンフォードつながりでハン・ソロかよ!英雄的政治家の<航空機操縦>とか<宇宙船操縦>ってそのためにあるのかYO!!」

オレ:「あとは『インディペンデンス・デイ』とか。
   『ハリウッド・ネバー・ダイ!(サムズアップ)』とかもクォートに入れたいな」

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キャラクター作成

N◎VAで。スタレは?という向きもあるかと思いますが大丈夫、そっちはもう作った

えーと思いついたのは
タタラ◎=カブキ=バサラ●
レゴビルダー」正倉院静流。

<変化>と<超スピード作業>、<元力:レゴ>でなんでもくみ上げる、世界に36人しかいないレゴビルダーの一人。
「レゴビルダーは日本に一人しかいない」との事なのだがN◎VAは日本じゃないからOKだ。

作成するものの設計図はディクショナリに格納しておく、という設定でひとつ。

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スターレジェンド(その4)

スペースアルシャード伝説、てのが早速ついた仲間内のあだ名です。

おおよそのところはアヤカシさんの『妖日記』で紹介されたとおりで、プレイの方法はアルシャードと殆ど変わりません。つまり、
・登場判定にあんまり意味がない
 (登場しないメリットが薄い/HP・MP・FPの回復のみ)
・チェイスルールがダイナミックでない
 (エンゲージ処理のため)
・購入ルールが適切でない
 (1~10,000,000cr.まで管理するのに、対数化さえされてない)
・コネクションが役に立たない
 (宇宙の果てにいるコネから、情報を得られない/コネ判定に成功したら、回想シーンでその情報を「聞いたことがあった」とすればいいのだけれど、ルールにそういう示唆はない)

というアルシャードの弱点をそのまま引き継いでいることになります。

相互の質量を無視してトラクタービーム使用者側に被使用者側が捕獲されるのもどうかと思うし。

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スターレジェンド(その3)

で、オンラインセッションでGMしてみた。都合2200~0700。キャラ作成に1時間、導入に1時間、プレイに7時間。

長えヨ。

ん、と、反省点。シーンの目標を明確にする。ルールブック記載のNPCデータだからといって、信用しない。(5人用のシナリオだから、3人用へのバランスはGMが取るべきなのだ、と…それでも、PCたちのがんばりはゲストのHPを1/3まで削ってた)

今後の目標。プレイ時間を半分で回せるようにする。そのために余所様のオンセログなど研究する、ってところか。あと、夕方出先で思いついてその夜オンセする、とかはナシ。もうそれだけはナシで。

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スターレジェンド(その2)

買ってきました。
既知宙域トランター宇宙クジラアルジャーノン

そして古い友人の名前。

最高だ。

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スターレジェンド

新作TRPG。SF!!
トラベラー・メガトラベラー・スペオペ・2・スターロ-ドときて
久々のSFTRPGです。
特技名が名作タイトルばかりだとかで今から購入が楽しみ。

いや、近所で売ってるかもしれん。ちょっと本屋行ってくる。

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N◎VA-D

事故る。

主にリサーチで。次に神業の使いどころで。最後に体調で。
それでもプレイせずにはいられんのじゃぁ!

さらにN◎VA分補給を要請ス

RLと他の参加者は徹夜後、2セッション目に突入していたのを横目にしつつ撃沈。
夕方様子を見に行ったらクロンダイクを遊んでいました。あんたら、24時間遊んでるがな。

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リンクされている

_7者「グーグル先生ならオヌシのサイトをリンクしてるサイトを探せるもじゃよ?」
オレ「なんと。実は『ポーランド忍者』でトップを取れるハッタリ君がうらやましかったのだ。では早速」

*2分後*

オレ「うわあ、Ninja Burger本家からリンクされてる」
_7者「流石オナーいしやま者」
オレ「その称号、取り消せないのか?」

_7者「い ま さ ら 何 を 」

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