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【D&D】The Shackled City[第2章]14

 後を追ううち、メイヴにはアランの動きが何のためであるのか、少しずつ分かってきた。

「なあ、あんた、『ケイジライト』って知らないか? ――知らないかそうか、邪魔したな」
「おう久しぶり。ちょっと聞きたいことがあってよ。『ケイジライト』ってんだが。――ああそうか、知らないならいい」
「『ケイジライト』について調べてる。なんでもいい、知ってそうな奴でもいい、心当たりはねえか。――ありがとよ」

 というか、あからさまだった。

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【D&D】The Shackled City[第2章]13

「アランさん…わたくしたちを逃がすために…」

 アビゲイルは小さく震えていた。靴の中で、つま先にギュッと力を入れている。己の肩を抱きしめ、時に奥歯を噛み締める。できれば、できることならば、座り込んでしまいたい。しかし一度そうすれば、涙をこぼしてしまいそうだった。

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【D&D】The Shackled City[第2章]12

「撤退ズラー!!」

――今の声、アビーか?

 彼女の普段の頑なさからは想像もできない語尾と声量だ。もしや、彼女も《支配》されたのか?…というアランの思考は、過酷な戦況を前にして一瞬で掻き消えた。

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【D&D】The Shackled City[第2章]11

 しかし、戦いは乱戦から混戦へと推移する。ウォーグ、ウォーグ乗り、槍持ち、炎の呪文使い――すべて殺意「のみ」を瞳に宿らせた、自我を持たぬ恐るべき殺戮人形のごときゴブリンたちが、怒涛となって押し寄せる。

「また尻ティカルズラ!」
「下品すぎるっ」

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